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治療法と予後

治療法と予後

てんかんのような慢性疾患で長い治療期間を要する病気は、患者・家族と医師との信頼関係、そして、病気を受け入れ、治療しようという意思が必要です。

−てんかんを正しく理解し、認めることから始めましょう−


【治療方法】
てんかんの治療は、薬物治療(服薬治療)が主流です。


【抗てんかん薬とは】
ここで言う薬とは「抗てんかん薬」を指します。抗てんかん薬は、脳の神経細胞の電気的な興奮をおさえたり、興奮が他の神経細胞に伝っていかないようにすることで発作の症状をおさえる薬のことを言います。

薬物治療にあたっては・・・
 ・毎日規則正しく服用する
 ・生活リズムを整え、暴飲暴食・睡眠不足を避け、健康的な生活を送る
 ・勝手に服薬を中断しない
 
※ リズムがみだれると発作を誘発する原因となり危険です。

薬物治療の他にも・・・
 ・外科治療
 ・食事療法
などがありますが、十分な服薬治療を行っても発作が抑制されないときに行います。

【薬の選択】
薬は、てんかん発作型、年齢、性別などを考慮して選択します。選択の目安となる基準はありますが、どの薬をまず選択するかなどの細かな治療法は、医師の臨床経験、考え方によって、多少の違いがあります。
選択された薬が適薬かどうかは、発作に対する効果と副作用の有無によって決まります。
1種類の薬で発作を抑制する単薬療法が好ましい形ですが、1種類のみでは薬が抑制されないときには、2種類以上の薬をもちいる多薬療法をおこないます。

【薬物の血中濃度測定】
てんかんの治療方法は薬物治療が主体です。服薬した薬の量と吸収されて脳に届く薬の量は個人差があり、同じ割合ではありません。脳内の薬の濃度は直接測ることができないので、血液中の薬の濃度から間接的に脳内の濃度を推定します。
血中濃度測定は、適量の決定、副作用の予測や副作用が出た場合の対応、薬物の相互作用を知るうえで大変有効です。

【薬の副作用】
てんかんの治療は、長期にわたり服薬が必要ですので、薬の副作用は特に重要な問題です。
薬には有効性(発作の抑制)がある反面、好ましくない効果があることもいなめません。
薬の種類のよってもことなりますが、副作用は以下のように分類できます。

1. 薬に対してアレルギー反応がでる
 例)発疹など
 →速やかに服薬を中止する必要があります

2. 薬の量が多すぎる場合
 例)眠気、ふらつきなど
 →ほとんどの薬でみられる副作用で、薬の量を調節することで和らぎます

3. 長く服薬し続けることで体に影響がでる場合
 例)肝臓機能低下、血液中の白血球減少、歯肉増殖、多毛、脱毛など
 →気になることがあったときは早めに医師に相談しましょう

【外科治療】
薬物療法で発作が抑制されない難治性てんかんに対して、外科手術による治療を検討します。ただし、すべてのてんかんに外科治療が可能であるわけではなく、発作の始まる部分がはっきりしている、部分てんかん(側頭葉てんかん等)で、その部分を切除しても障害が残らない場合、外科治療が可能です。
また、治療経過や年齢、発作の頻度、発作のタイプなどの要因も総合的に判断して治療を検討します。

【てんかんの薬物治療の終結】
てんかんの発作の原因や、重症度、脳の障害の程度にもよりますが、適切な薬物療法によって、発作の消失、発作の回数を減少させることができます。
また、発作が消失している期間が小児で2〜3年、成人で5年以上つづき、医師が服薬中止が可能だと判断すれば、3ヶ月〜6ヶ月かけてゆっくりと薬の量を減らしてゆきます。
服薬を中止した後も発作の再発がなければ、てんかんが治癒したと言えます。
しかし、薬の中止後も発作が再発する場合もありますので、半年から1年の1回程度、脳波検査を含む診断を定期的に受けましょう。

【予後・リハビリテーション】
てんかんの治療は単に発作の治療にとどまるだけでなく、患者および保護者や家族に対して精神面・社会面からの援助が必要です。
また、てんかんのほかに身体や精神面での障害をあわせもつ人もいます。このような障害をもっている人が、社会的不利を乗り越えて、人間として誇りを持って自立して生きていくことができるよう援助することが、リハビリテーションです。
精神遅滞、脳性麻痺、精神障害などの心身障害を重複している場合には心身の発達を促す訓練、精神療法などがてんかん発作の治療のほかに加わります。家族の精神的・経済的負担は大きく、それを支えるために医師、心理療法士、理学療法士、作業療法士、言語療法士、ソーシャルワーカーなどが一体になって援助活動をしなければなりません。
家族や保護者に治療方針について説明するとともに、常に患者の心身の発達状況に考慮し、日常生活の中で起きる様々な問題に対して適切な助言をします。
特に保育や進学、成人においては就労、結婚、妊娠、出産など様々な社会環境の中でも、てんかんを正しく理解して患者を受け入れてもらえるように保護者や家族と協力して、積極的な働きかけが必要です。

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