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お知らせ

【「令和6年能登半島地震」で被災した てんかんのある人とそのご家族の皆さんへ】てんかんは継続した治療がとても重要です。 服薬を中止しないようにしましょう! 2024.01.02

「令和6年能登半島地震」で被災した
てんかんのある人とそのご家族の皆さんへ

てんかんは継続した治療がとても重要です。服薬を中止しないようにしましょう!

 てんかんは、急に治療のための服薬をやめると「てんかん重積状態」(普段の発作がどんなタイプであっても、全身けいれんがおこり、なおかつ止まらなくなってしまうこと)になることがあります。
 この状態は、生命にも危機をもたらす可能性があり、とても危険です。
 てんかんの治療のために服薬中の人は、決して「抗てんかん薬」を切らすことがないように、早めの受診をお勧めします。

【受診をする際のお願い】

被災地において、医療機関を受診する際には、次の点を優先順位としてお考えください。

 普段のかかりつけ医療機関、かかりつけ医師の受診を最優先に考えてください。

 かかりつけ医師の受診が困難な場合は、何科でも構いませんので、近くで診療を行っている医療機関に相談してみましょう。いつもの薬であることをしっかり伝えれば、専門外(外科や皮膚科など)の医師でも、処方をしてもらえる可能性があります。

 医療機関の受診が困難な場合で、院外薬局で処方されている人は、かかりつけの薬局に相談してみましょう。処方せんは後から届けることにする、かかりつけ医療機関に連絡をしてもらうなど、何らかの便宜を図ってもらい、調剤してもらえる(お薬をもらえる)こともあります。

 以上、すべてが困難な場合には、他のてんかん専門の医療機関を受診してください。

  てんかん診療を行っている医療機関は、日本てんかん協会のホームページで案内をしています。

*注1 かかりつけ医師以外の医療機関を受診する人で、処方内容がわからない人は、おくすり手帳や実際のお薬を持参することをお勧めします。これらがあれば、処方せんがなくても処方することが可能です。

*注2 てんかんに関連して、症状に変化のある人で、抗てんかん薬の調整を希望する人は、できるだけ専門医(てんかん専門医、小児神経専門医)を受診することをお勧めします。

2024年1月2日            
公益社団法人 日本てんかん協会(波の会)